▽魔法は会社員の必須スキルらしい
9月に転職して、はや3か月が過ぎている。どんどんと仕事が振られるようになり、まあ、出来損ない認定されるよりかはマシなのだろう。なんだかんだで忙しい毎日だ。
だが、仕事が増えれば、今まで見えなかった会社内部の様子も見えてくる。
先日のコンプラ研修しかり、メールのCC文化しかり、日本企業の文化って不思議だな~と思うことは多い。
正直、ネタに困らない。
多分、前職が自由な記者だったからこそ、周囲と見方が異なっているのだろう。
ただ、最近はどうも楽観視している場合ではないような気がしてきた。
というのも、周囲と会話がかみ合わないのだ。
「これ、なんで?」と思って純粋な気持ちで質問しても、返事はどうにもよくわからない。
あまりにもかみ合わないから、自分がバカすぎるのかと本気で不安になって、先日IQテストを受けたくらいだ(結果は特に問題なし)。
とにかくやることなすことが前例踏襲。分からないことは過去に聞けといった具合で、過去と明らかに状況が変わっていても、やはり前例踏襲。
( ゚Д゚)いいのか、それで。
だから、だれも理由なんて知らない。とにかく「前回もやっていたから今回も同じ」。
「(前例)資料にないのですが、どうしますか?」と質問しに行けば、今度は「常識で(やっといて)」とか「いい感じで」と言われる始末。
いや、すでにあなたと私の常識は違うのですが???
ここはどうやら、魔法使いしか働けないらしい。選択必修はエスパーか読心術か。
▽「優しい組織」とは?混沌の始まり
12月も残りわずか。
この会社では、12月になると来期目標を立てるらしい。
部署ごとに目標を決め、それをもとに個々人の来年の目標を決めるようだ。この個人目標の進捗具合を見て、給与や賞与の土台が固まるらしい。
つまり、超重要なイベントというわけだ。
記者時代はわざわざ目標なんて(しかも部署で)決めたことなどなかったから結構新鮮だった。
目標も何も、掲載された記事の数とそのアクセス数(読まれた計測可能回数)で成績が決まっていたから、計画を立て、目標を書いて提出するというのは初めてだ。
確かに大事なことなのだろう。
とはいえ、入社後1年目は昇級などもないので、今回はあまり私に関係はない。具体的に賞与に関わってくるのは来年に立てる目標からのようだ。
だから、「へー」なんて他人事のように思いながら、経営企画のメンバーが揃う会議室に入る。
軽く雑談し、本題へ。
さっそく、経営企画のトップである部門長から発表された目標は、
「優しい組織を目指す!」
。。。。。。。。。。は?
まったくもって意味が分からなかったが、まぁ説明を聞こう。
「私たちは”みんなのために”働く。”みんな”が困ったことや、”あれ”を誰かやってくれないかな~といった潜在的な要望をくみ取って、貢献していこう」
。。。。。。。。。。はぃ?
正直、聞き間違いかと思った。ドッキリ的な。誰も得しないが。
そもそもそれは、「目標」ではなく、「心構え」では?
周囲を見渡せば、まぁ慣れているのだろう。冷ややかな笑いが起きている。当然だ。
しかし、当の部門長は何も変える気はない様子。むしろ誇りすら持ってそうで、一周まわって清々しい。
ただ、”みんな”とか、”優しい”とか、もうちょっと具体的にしてもらえないだろうか。
それじゃ、私が「トイレ掃除やります!」って言っても否定できないだろう。
私は一人で黙々と作業するの大好きだから、やりますけど?
▽求められるのは頑張った”感”
あまりに曖昧な指示では、何も動けない。何も考えられない。
結局、「余計なことはするな」と暗に言っているようなもの。
これが、人事部とか経理部、総務部のように、やるべき業務が完全に決まっている仕事ならば仕方がないと思う。勝手に新しいこと始められても混乱をきたす。
でもウチ経営企画でしょ?
企画部門がそんなふんわり目標で、何をすればいいのよ。
完全にお荷物部門じゃない。
正直、私はこの言葉で、この会社に長く居られないと悟った。
この「優しい組織になる!」という謎の目標をもとに、個人的な目標を立てないといけないらしい。
直属の上司は、当然、目標は具体的に書けという。新しいことを考えろという。
しかし部門長は、何もするな(私の解釈)という。
こうなれば、評価される方法は一つだ。
頑張った”感”を出すこと。
本当にあほらしい。
▽観察ブログにしようと思う
今私がいる会社は、どうにも頭は小規模企業で、体だけ大企業になってしまっている。
私には、とても長く持つとは思えない。
今は黒字企業だが、赤字になった時もしくは大きなミスが起きた時に多分崩れる。
でも、私はまだ入社して3か月しか経っていない。ここで辞めるのは履歴書に傷つけるだけ。
もうしばらくは残ろうと思う。正直、楽だし。
なので、こういった組織が今後どうなるのか、私の後学のために観察していようと思う。
ぜひお付き合いいただければ嬉しい。
この会社は、全く言語化ができていない。
雰囲気で察してくれ文化があまりに強すぎる。これ、少数規模の会社ならまだしも、結構な大人数を抱えた会社だ。この大人数で、察してくれという人の善意で成り立つ会社がまともなはずがない。
現に、転職で入った私には全く理解できないことばかりだ。
それに、具体的な対応を求める現場に対して、上がふんわり言葉を使っていれば、現場は疲弊し、ミスが起きるのは目に見えている。
そのミスを防ぐ対策は、研修とテストしかない。というか、テストやってミスが減るという思考回路がまるで理解できない(というのは前回書いたから割愛)。
ま、しばらくはのんびり眺めていることにしよう。
どうせ下っ端だし。給料低いし。
中小企業診断士の勉強を進めることにしよう~
Watching my company stumble through unclear goals, contradictory instructions, and endless “just follow precedent” policies, I sometimes feel like you need magic—or at least mind reading—to survive here. It reminds me of something Socrates once said: "We can only truly understand what we can put into words and explain to others."
If that’s true, then this place is doomed to confusion. How can anyone truly understand what’s going on when nothing is clearly explained? Yet, despite all the chaos, I can’t help but be fascinated. Observing it unfold is almost like a social experiment—part comedy, part disaster. And honestly… it’s a little terrifying too.

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