楽しいコンプラ研修はダメですか



▽本日も元気よく問題発生

人が集まるところでは、問題が起こらないことの方が珍しいだろう。

会社なんてまさしく、問題事がとめどなく湧き出てくる泉。いや、そんな綺麗なものじゃないが。

だが、どうも日本人は、人間関係の悪化による問題発生は少ないように思う。他人が介入する意味もないから水面下に沈んでいるだけなのだろうか。

真面目と言われる日本人も、問題として挙がって来る内容を見ていると、どうにも「真面目とは?」と常々思ってしまう。

早速今日も、「Aの顧客に教えてはいけないBの顧客情報をメールで送ってしまった」だとか、「社用スマホを失くした」とか、「契約破棄のクレームをもらった」だとか、うんぬんかんぬん。

まあ、全てとは言わないが、自分の身の回りの管理もできてない人間は、仕事もずさんなことが多い。報告者の名前を見ていると、「あれ、この名前、前も見たな」なんてことはある、というかありすぎる。丁寧な人間なのかどうかは、外部から見ても分かるもの。

正直、一番理解できないのは「Aの顧客に教えてはいけないBの顧客情報をメールで送ってしまった」という事例。

いや、誰に向かってメール書いていたのよ?

普通、文面を書いているときに気付くだろ。

よほどテンプレート文面だったか。いや、それにしても顧客情報なら気づくよな。

▽CCが多いのもメール誤送信の原因では?

個人の問題を上げれば、きりがない。

「意識が低い」とか、「詰めが足りない」とか、そりゃ一理あるだろうけれど、それが全てでもないと思う。

私は、ミスが起きる制度、そのものにも問題はあると思っている。

例えば、CCが多いとか。

日本企業はどうにもCCが多い、と私は思う。組織が大きくなればなるほどに。

記者時代、ほとんどCCなんて付けなかった。だって大概意味ないし。メリットもない。

そもそも、CCの多いメールを受け取った時に、「誰やこいつら」ってなるでしょう。そんなメールに返信するなんて、緊張するじゃん。1人2人くらいなら、まあ、担当者とか上司なのかな?くらいに思うが、5人も6人もCC引き連れていたら、何事?!ってなると思う(少なくとも私は思った)。

それに、責任があいまいになる。私は、意味もなくCCが多い人のメールを見ると、「あ、この人(というかこの会社)、問題起きても責任の押し付け合いが始まりそう」とか思ってた。

本来、メールの当事者(送信者)が最後まで責任を持つべき。問題が起きそうなら、都度、必要な情報だけ上司に報告(CCではなく)するべきでは?

CCに入ってる上司、たぶん内容見てないから。

▽組織として権限移譲ができてない問題もある

現場がCCを付けたくなるのは、「自分をCCに入れるな!」と怒る人間はいないから。

とりあえず付けておけば、文句を言われることもない。

そして、どの上司までCCを入れればいいか分からない問題もあったりする。

ここまでくると、もう組織図の問題。経営陣(社長?)が結局、権限委譲で来てなかったりすると、ぼんやりした上司が出来上がったりしてる。

なんやねん、組織の兼任て。兼任でいいレベルなら、そもそも上司いらんじゃん。

▽そして始まるコンプラ研修

問題が多発すると、会社が取る行動は決まって「研修」。

テストを受けて合格点を取るとミスがなくなるという思考回路が理解できないのだが。

これまで、3か月に1回、研修動画を各人で見た後にテスト受験(80%の正答で合格)だったらしいが、従業員のミスが減らない、どころか増加しているので、毎月の実施に変更になったという(なぜ減ると思っているのか疑問すぎる)。

しかし、業務として指示を受けてしまったので仕方がない。

さっそくテストを作成をしてきました。

今回のお題は、「郵便物の誤郵送」と「ランサムウェア」だという。

誤郵送とは、Aに送るべき内容物を間違ってBの相手に送ってしまうことや、Aへの郵送物の中にBの内容を誤って含めてしまうことなどを言うらしい。

まあ、社会人として当たり前に気を付けるべきことを再確認してもらえればいいわけだ。

ならば、アホな問題で、楽しく学んでもらった方がいいだろう。

ということで、作ってみた内容は以下の通り。

▽楽しいテストづくり

Q1.機密文書又は情報機器を発送する場合の正しい行動として正しい選択肢を選びなさい。 

A1.最も早く届けてくれそうなピザ屋に依頼する

A2.信頼のおける運送業者を用いる

A3.飛脚を探す

A4.紙飛行機を作って飛ばす

A5.念力を習得する

→正答はA2


Q.2郵送を行う場合、投函前に確認するべき項目を3つ選びなさい

A1.宛先

A2.内容物

A3.送る相手の今日の予定

A4.住所

A5.明日の天気

正答はA1,A2,A4


Q3.顧客A宛の書類の中に、顧客Bの書類が混入してしまう問題が発生した。以下の選択肢の中で、考えられる原因を2つ選びなさい

A.1複合機で前の利用者が印刷した書類に気付かず一緒に送付してしまう

A2.魅力的な会社だったので履歴書を送付してしまう

A3.封筒の封をせずに郵送してしまった

A4.大規模なシステム障害が発生したため、仕方なく郵送してしまった

A5.郵送準備中に机上の別書類を誤って同封してしまった

正答はA1,A5


Q4.不審なリンクの添付されたメールを受け取った時の正しい対応を選びなさい

A1.添付のリンクをクリックしない

A2.状況把握のため、リンク先をクリックして確認する

A3.上司や同僚に転送して確認を依頼する

A4.燃えるゴミの収集日を確認してパソコンを破棄する

A5.同じWifiに接続している人を尋問する

正答はA1


Q5.「ランサムウェア」の正しい説明を選びなさい

A1.運動時に着用する服

A2.不要な広告を表示する

A3.滑走路/ファッションショーのステージ

A4.英語で「堂々とした」「凛とした」「立派で美しい女性」という意味

A5.パソコンやファイルをロックして金銭を要求するマルウェアの一種

正答はA5(なお、A1はランニングウェア、A2はソフトアドウェア、A3はランウェイ、A4はハンサムウーマンの説明)


▽しっかりNG出ました

上記テスト案は、ふざけているように見えるからダメだと却下されました。

いえ、しっかりふざけています。

いや、そもそも、このテスト実施自体ふざけているのでは?

テストを難しくして専門家を作ってどうするのよ。それでミスが減るわけ?

アホな問題を見て、「こんな問題もできてないやついるのかよ~」って笑いながら、業務プロセスを思い出してもらうのが重要なのでは?

まあ、そんなことを中間管理職に言っても、そっちの方がバカらしいので、まじめにちゃんとしたやつを作って提出しておきました。

つまらな。

コンプライアンスって、当たり前のことを当たり前にやりましょうってことだからね?

いい年した大人が、社会人が、なんでできないのよ。私より頭いいんでしょ?!

そんな文句を考えていたら、さっそく上司から連絡がきたので、ここで筆をおきます。

(噂?をすればなんとやら…)


The educational theorist Laurence J. Peter once remarked that “In a hierarchy, every employee tends to rise to his level of incompetence.” I think of this line often. Every adult around me seems perpetually busy, as if they’re handling some grand and extraordinary enterprise. And yet, what they are actually doing is usually far more mundane—filling out approval forms with predetermined templates, or carrying on tasks handed down to them without ever questioning what they truly mean.

Still, they work on, quietly and obediently, telling themselves that “being an adult means accepting both the clean and the dirty.”

But sometimes I catch myself wondering: what does it really mean to be “competent”?


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